名護の人口は、なぜ増えているのか

名護の人口は、なぜ増えているのか

沖縄県の多くの市町村で人口が減るなか、名護市の人口は増え続けています。2025年の国勢調査(速報)では、5年間の増加数が県内で2番目でした。名護市と沖縄県の統計から、名護の人口の移り変わりと、増えている理由をまとめます。

この記事のポイント

  • 名護市の人口は66,084人です(2025年国勢調査の速報)。5年で2,530人(4.0%)増え、増加数は県内2位でした
  • 1980年の45,991人から、45年で約2万人増えています
  • 2025年は、国の研究所の推計(64,323人)を上回りました
  • 1年間で県外から2,021人が転入し、転入が転出を590人上回りました(2024年10月〜2025年9月)
  • 名護市は、増えている背景に、子育ての費用の無償化と、2025年7月に開業したジャングリア沖縄に関連する人の流入を挙げています

名護市の人口は66,084人。5年で2,530人増えた

2025年の国勢調査(速報)によると、名護市の人口は66,084人、世帯は31,441世帯でした。2020年から人口は2,530人(4.0%)、世帯は2,988世帯(10.5%)増えています。

県内41市町村のうち、人口が増えた数が多いのは、うるま市(3,134人)、名護市(2,530人)の順でした。同じ5年間に、那覇市は6,552人、宮古島市は919人減っています。

2020年2025年増減
名護市63,554人66,084人+2,530人
うるま市125,303人128,437人+3,134人
宮古島市52,931人52,012人△919人
沖縄県企画部統計課「令和7年国勢調査速報 沖縄県の人口と世帯数」から作成(各年10月1日)。2025年は速報値。△はマイナス

国勢調査では、45年で約2万人増えた

5年ごとの国勢調査で見ると、名護市の人口は1980年から一度も減らずに増えてきました。

年人口
1980年45,991人
1990年51,154人
2000年56,606人
2010年60,231人
2015年61,674人
2020年63,554人
2025年66,084人
名護市「第3期名護市総合戦略」人口ビジョン(国勢調査、1980〜2020年)、沖縄県「令和7年国勢調査速報」(2025年)から作成

国立社会保障・人口問題研究所(社人研)は2023年に、名護市の人口は2025年の64,323人をピークに減り始め、2050年には60,200人になると推計していました。2025年の国勢調査(速報)の66,084人は、この推計を上回っています。

名護の人口が増えている理由

人口の増減は、生まれる人と亡くなる人の差(自然増減)と、転入と転出の差(社会増減)で決まります。名護市の人口ビジョンによると、名護市は2024年に、亡くなる人が生まれる人を126人上回る「自然減」に転じました。それでも人口が増えているのは、転入が転出を上回っているからです。

県外県内計
転入2,0211,9304,022
転出1,5071,8773,432
差+514+53+590
沖縄県企画部統計課「令和7年人口移動報告年報」市町村別人口増減数(総数)から作成。2024年10月〜2025年9月。単位は人。計には「その他」を含む

この1年間で、名護市へ転入した人は4,022人で、そのうち半分は県外から来た人でした。県外との間では、転入が転出を514人上回っています。生まれた人は484人、亡くなった人は595人で、人口は差し引き479人増えました。

名護市は、人口が増えている背景として、保育料や給食費の無償化をはじめとする子育ての施策の充実と、2025年7月に開業した大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」に関連する人の流入を挙げています。

人口が増えたのは、屋部地域

名護市の人口ビジョンでは、市を5つの地域に分けて人口を比べています。国勢調査で見ると、屋部地域の人口は1995年の7,161人から2020年には13,013人と、25年で約1.8倍になりました。一方、屋我地地域は2,112人から1,256人に減っています。同じ市の中でも、地域によって人口の動きは大きく違います。

40代がいちばん多く、外国人の住民は1,284人

住民基本台帳によると、2026年9月30日の名護市の人口は64,929人、世帯は33,614世帯です。年代別では40代が8,677人でいちばん多く、30代は7,253人、20代は7,052人でした。

外国人の住民は1,284人で、そのうち551人が20代です。

国勢調査の人口(66,084人)と住民基本台帳の人口は一致しません。国勢調査は実際に住んでいる人を数え、住民基本台帳は住民登録をしている人を数えるためです。

人口の数字から、暮らしと仕事を考える

  • 住まい/5年で世帯が10.5%増え、人口の増え方(4.0%)を大きく上回りました。部屋探しは早めに始めます
  • 同世代がいるか/20代〜40代の住民は約2万3千人です
  • 地域を選ぶ/人口が増えている地域と減っている地域があります。職場までの距離とあわせて考えます
  • 仕事を探す/名護市と周辺の町村の求人は、ハローワーク名護で探せます。名護で仕事を探す際は、沖縄本島北部の求人サイト「ほくぶのしごと」も見てみてください

よくある質問

Q. 名護市の人口は何人ですか?

2025年の国勢調査(速報)では66,084人、31,441世帯です。住民基本台帳では、2026年9月30日に64,929人、33,614世帯でした。

Q. 名護市の人口は、増えていますか?

増えています。国勢調査では1980年の45,991人から一度も減らずに増え、2020年から2025年の5年間では2,530人増えました。増加数は、うるま市に次いで県内2位です。

Q. 名護市の人口が増えているのは、なぜですか?

転入が転出を上回っているからです。2024年10月から2025年9月の1年間で、転入が転出を590人上回りました。名護市は、子育ての費用の無償化と、ジャングリア沖縄に関連する人の流入を背景に挙げています。

Q. 名護市に、県外から移り住む人は多いですか?

2024年10月から2025年9月の1年間に、県外から2,021人が名護市に転入しました。転入した人の約半分です。県外への転出は1,507人でした。

Q. 名護市の人口は、これから減りますか?

社人研は2023年に、2025年をピークに減ると推計しましたが、2025年の国勢調査(速報)は推計を上回りました。名護市では2024年から、亡くなる人が生まれる人を上回っています。

あわせて読みたい

出典

  • 沖縄県企画部統計課「令和7年国勢調査速報 沖縄県の人口と世帯数(要計表による市町村別人口・世帯数)」(2026年5月29日)
  • 名護市「第3期名護市総合戦略」第3部 人口ビジョン
  • 沖縄県企画部統計課「令和7年人口移動報告年報」市町村別人口増減数①(総数)(令和6年10月中〜令和7年9月中)
  • 名護市「行政区別人口統計表」「年齢別統計表」(令和8年9月30日現在)

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