石垣島の人は、どんな仕事をしているのか。観光の島という印象がありますが、働く人の数で見ると、いちばん多いのは医療・福祉です。国勢調査と経済センサス、ハローワークの数字から、石垣島の仕事の姿をまとめます。
この記事のポイント
- 石垣市で働く人は19,447人。いちばん多いのは医療・福祉(2,525人)で、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業が続きます(2020年国勢調査)
- 医療・福祉で働く人は、10年で457人増えました。建設業や農業は減っています
- 女性では医療・福祉が最も多く、女性の就業者の2割あまりにあたります
- ハローワーク八重山の新規求人は、2020年度の4,439人から2023年度には7,008人に増えました。いちばん多いのは宿泊・飲食です
- 市内の民営事業所は2,912か所、そこで働く人は19,177人です(2021年経済センサス)
いちばん多いのは、医療・福祉
2020年の国勢調査で、石垣市の15歳以上の就業者は19,447人でした。働く人の数が多い仕事を、10年前(2010年)と並べると次のようになります。
| 仕事 | 2010年 | 2020年 |
|---|---|---|
| 医療・福祉 | 2,068人 | 2,525人 |
| 卸売業・小売業 | 2,985人 | 2,484人 |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 2,602人 | 2,451人 |
| 建設業 | 2,071人 | 1,559人 |
| 公務 | 1,182人 | 1,543人 |
| 農業 | 1,655人 | 1,304人 |
| 教育・学習支援業 | 1,002人 | 999人 |
| 運輸業・郵便業 | 1,268人 | 929人 |
| 製造業 | 1,097人 | 877人 |
| 漁業 | 288人 | 197人 |
この10年で、医療・福祉は457人、公務は361人増えました。一方で、卸売業・小売業、建設業、農業、運輸業・郵便業は減っています。就業者の合計も、2010年の22,275人から2020年は19,447人に減りました。ただし、どの産業か分からない「分類不能」が2,238人から890人に減っていて、比べるときには注意が必要です。
産業を3つに分けると、第3次産業(商業やサービス業など)が14,599人で全体の75.0%、第2次産業(建設業や製造業)が2,447人、第1次産業(農業や漁業)が1,511人でした。
女性は医療・福祉、男性は建設や公務が多い
| 仕事 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 医療・福祉 | 614人 | 1,911人 |
| 卸売業・小売業 | 1,057人 | 1,427人 |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 1,088人 | 1,363人 |
| 建設業 | 1,302人 | 257人 |
| 公務 | 1,095人 | 448人 |
| 農業 | 939人 | 365人 |
女性の就業者8,889人のうち、医療・福祉で働く人は1,911人で、2割あまりにあたります。男性では建設業(1,302人)、公務(1,095人)、宿泊業・飲食サービス業(1,088人)が多くなっています。
求人がいちばん多いのは、宿泊・飲食
働いている人の数とは別に、いま人を募集している仕事も見ておきます。ハローワーク八重山が受け付けた新規求人は、2020年度の4,439人から、2023年度には7,008人に増えました。
| 業種 | 2020年度 | 2023年度 |
|---|---|---|
| 宿泊・飲食 | 818人 | 1,976人 |
| 医療・福祉 | 958人 | 1,224人 |
| 公務・その他 | 857人 | 1,072人 |
| 卸売・小売 | 285人 | 613人 |
| サービス | 367人 | 429人 |
| 生活関連・娯楽 | 276人 | 347人 |
| 製造業 | 114人 | 302人 |
| 建設業 | 212人 | 233人 |
| 合計(ほかの業種を含む) | 4,439人 | 7,008人 |
宿泊・飲食の新規求人は、3年で2.4倍になりました。働いている人の数では医療・福祉がいちばん多い一方、求人の数では宿泊・飲食がいちばん多くなっています。
事業所は2,912か所
2021年の経済センサスで、石垣市の民営事業所は2,912か所、そこで働く人は19,177人でした。2016年の3,085か所から5.6%減っています。
| 産業 | 事業所 | 従業者 |
|---|---|---|
| 卸売業・小売業 | 684 | 3,878人 |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 612 | 3,734人 |
| 医療・福祉 | 203 | 2,627人 |
| 建設業 | 200 | 1,565人 |
| 製造業 | 165 | 1,237人 |
| 運輸業・郵便業 | 71 | 1,171人 |
事業所の数では卸売業・小売業と宿泊業・飲食サービス業が多く、1つの事業所あたりの従業者は、医療・福祉が13人ほどと大きくなっています。製造業165か所のうち68か所は、食料品製造業です。
観光の伸びは、市内の生産にも
沖縄県の市町村民経済計算によると、石垣市の市内総生産は2022年度に1,677億円でした。このうち宿泊・飲食サービス業は108億円で、前の年度より84.5%増えています。
仕事を選ぶときに、確かめておきたいこと
- 求人の多い仕事と、働く人の多い仕事は違う/求人は宿泊・飲食、働く人は医療・福祉がいちばん多くなっています
- 資格が活きる仕事/医療・福祉の仕事は、働く人がこの10年で増えています。看護師・保育士には石垣市の移住費用の補助もあります
- 季節で変わる仕事/観光の仕事は、季節で忙しさが変わります。冬の働き方も聞いておきます
- 仕事を探す/石垣島で仕事を探す際は、石垣島限定の求人サイト「やいまのしごと」も見てみてください
よくある質問
Q. 石垣島で多い仕事は何ですか?
2020年の国勢調査では、医療・福祉が2,525人で最も多く、卸売業・小売業が2,484人、宿泊業・飲食サービス業が2,451人で続きます。
Q. 石垣島で求人が多い業種は何ですか?
ハローワーク八重山の2023年度の新規求人7,008人のうち、宿泊・飲食が1,976人で最も多く、医療・福祉が1,224人でした。
Q. 石垣島で女性はどんな仕事をしていますか?
2020年の国勢調査で、石垣市の女性の就業者8,889人のうち、医療・福祉が1,911人で最も多く、卸売業・小売業が1,427人、宿泊業・飲食サービス業が1,363人でした。
Q. 石垣島に会社はどれくらいありますか?
2021年の経済センサスで、石垣市の民営事業所は2,912か所、そこで働く人は19,177人でした。
あわせて読みたい
出典
- 石垣市「統計いしがき」令和6年度(第47号)3-1 市別労働力状態、3-3 産業別就業者数の推移(平成22年・27年・令和2年国勢調査)
- 同 3-6 産業別新規求人数(八重山公共職業安定所、令和2〜5年度)
- 同 4-1 経済活動別市内総生産の推移(令和4年度沖縄県市町村民経済計算)、4-2・4-3 民営事業所数・従業者数(令和3年経済センサス-活動調査)
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