名護の給料は、本当に安いのか

名護の給料は、本当に安いのか

名護の給料は安い、とよく言われます。実際はどうなのか。最低賃金、名護市の人の所得、市役所の職員の給料、そして手当や寮で変わる手取りを、公表されている数字からまとめます。

この記事のポイント

  • 名護を含む沖縄県の最低賃金は現在1,023円。2026年12月2日から1,086円(63円増)になります
  • 住民税を納める人1人あたりの課税対象所得は、名護市で約286万円。全国(約387万円)の7割あまりです(2025年度)
  • 名護市の1人あたりの課税対象所得は、4年で約28万円増えました(2021年度の約258万円から)
  • 名護市役所の一般行政職の給料月額は、1人あたり311,800円です(2025年4月1日)
  • 通勤手当や家族手当は最低賃金に含まれないため、同じ時給でも手取りは手当で変わります

名護の最低賃金は1,023円。12月2日から1,086円に

最低賃金は都道府県ごとに決まるので、名護も那覇も宮古島も同じ金額です。沖縄県の最低賃金は現在1,023円で、2026年12月2日から1,086円になります。引上げ率は6.16%です。

年度時間額前年からの引上げ額
2017年度737円—
2020年度792円2円
2023年度896円43円
2024年度952円56円
2025年度1,023円71円
2026年度(12月2日から)1,086円63円
沖縄県の最低賃金の推移(沖縄労働局の発表から作成)

2017年度の737円から、12月に1,086円になると349円の上昇です。最低賃金は、パート・アルバイトを含め、県内の事業場で働くすべての人に適用されます。

月給で働く場合は、月給を1か月の平均所定労働時間で割った額が、最低賃金を下回ってはいけません。たとえば平均所定労働時間が160時間なら、1,086円×160時間で、173,760円が月給の下限の目安になります。

名護市の人の所得は、全国の7割あまり

総務省の「市町村税課税状況等の調」によると、2025年度の名護市で住民税(市町村民税)の所得割を納める人は27,510人、その人たちの課税対象所得の合計は約788億円でした。1人あたりにすると約286万円です。

課税対象所得は、給与の額面ではなく、給与所得控除などを引いたあとの「所得」です。年収とは違う数字なので、読み方に注意が必要です。

年度名護市
2021年度約258万円
2022年度約272万円
2023年度約274万円
2024年度約290万円
2025年度約286万円
総務省「市町村税課税状況等の調」令和3〜7年度 第11表から作成。課税対象所得を所得割の納税義務者数で割った額。各年度の数字は前の年の所得

名護市の1人あたりの課税対象所得は、2021年度の約258万円から2025年度には約286万円になり、4年で約28万円増えました。全国の約387万円と比べると、7割あまりです。

2025年度の県内のほかの市と比べると、那覇市は約362万円、宮古島市は約315万円、石垣市は約313万円、うるま市は約284万円でした。

市1人あたり
那覇市約362万円
宮古島市約315万円
石垣市約313万円
名護市約286万円
うるま市約284万円
総務省「市町村税課税状況等の調」令和7年度 第11表から作成

市役所の職員の給料は、月311,800円

沖縄県の「市町村別給与等の状況」によると、2025年4月1日現在、名護市の一般行政職で給料を受けている職員は435人、1人あたりの給料月額は311,800円でした。石垣市は317,100円、宮古島市は319,000円、那覇市は315,300円です。給料月額には、手当やボーナスは含まれません。

正社員の求人は、新規求人の4割ほど

沖縄労働局の発表では、2026年8月に名護の管内で働く新規求人694人のうち、正社員の求人は287人でした。正社員の求人のことは名護で、正社員の仕事を探すにはにまとめています。

時給の数字だけでは、手取りはわかりません

沖縄労働局の資料によれば、通勤手当、家族手当、精皆勤手当は、最低賃金には算入されません。時間外・休日・深夜労働の割増賃金も同じです。つまり、これらの手当は時給の額とは別に付きます。手当があるかどうかで、同じ時給でも手元に残る額は変わります。

いちばん大きいのは住まいです。2026年10月に募集中だった名護市の1ルーム・1Kの家賃は、真ん中の値で6.4万円でした。寮に入れるか、住宅手当があるかで、毎月の出費は数万円変わります。住宅手当が月1万円あれば、月150時間働いたときの時給約67円分に相当します。家賃のことは名護の家賃相場は?一人暮らしの部屋はいくらかにまとめています。

給料について、面接で聞いておきたいこと

  • 手当は何が付くか/住宅、通勤、家族、資格など。通勤・家族・精皆勤の手当は、最低賃金とは別に付く分です
  • 寮や社宅はあるか/家賃の負担が変われば、手取りの感覚も変わります
  • 残業はどれくらいあるか/残業代を含めた年収で比べるなら、残業の時間も一緒に確かめます
  • 昇給の決まり方/何年でどう上がるのか。実例を聞くのがいちばん確実です
  • 求人を見比べる/名護で仕事を探す際は、沖縄本島北部の求人サイト「ほくぶのしごと」も見てみてください

よくある質問

Q. 名護の最低賃金はいくらですか?

沖縄県の最低賃金は現在1,023円で、2026年12月2日から1,086円になります。最低賃金は都道府県ごとに決まるので、名護も那覇も同じ金額です。

Q. 名護の平均年収はいくらですか?

平均年収そのものではありませんが、住民税を納める人1人あたりの課税対象所得は、2025年度の名護市で約286万円でした。給与所得控除などを引いたあとの所得なので、年収より低い数字です。

Q. 名護の給料は、那覇と比べて安いですか?

1人あたりの課税対象所得は、2025年度で名護市が約286万円、那覇市が約362万円でした。最低賃金は同じ沖縄県の金額です。

Q. 通勤手当や家族手当は、時給に含まれますか?

最低賃金の計算には含まれません。通勤手当、家族手当、精皆勤手当、時間外・休日・深夜の割増賃金は、最低賃金に算入されない賃金です。

Q. 名護市役所の職員の給料はいくらですか?

2025年4月1日現在、名護市の一般行政職の1人あたりの給料月額は311,800円です。手当やボーナスは含まれません。

あわせて読みたい

出典

  • 沖縄労働局「令和8年度沖縄県最低賃金の改正答申について」(令和8年9月3日発表)、「令和8年度沖縄県最低賃金は『時間額1,086円』」(令和8年10月5日発表)。推移と、最低賃金に算入されない賃金の種類も同資料による
  • 総務省「市町村税課税状況等の調」令和3〜7年度 第11表(市町村別データ)
  • 沖縄県「令和7年市町村別給与等の状況」(2025年4月1日現在、一般行政職)
  • 沖縄労働局「労働市場の動き」令和8(2026)年8月 資料2-2・資料8-2(就業地別)
  • 「うちなーらいふ」名護市の賃貸物件(2026年10月25日に掲載されていた物件を編集部で集計)

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