宮古島と石垣島、働いて暮らすならどっち?

宮古島と石垣島、働いて暮らすならどっち?

沖縄の離島で働いて暮らしたい。そう考えたとき、候補に挙がりやすいのが宮古島と石垣島です。家賃、物価、仕事の見つけやすさ、台風まで、公表されている数字を同じ物差しで並べました。どちらが合うかを考える材料にしてください。

この記事のポイント

  • 人口は宮古島市が55,588人、石垣市が49,817人です(2024年12月末)
  • 募集中の一人暮らし向けの部屋の家賃は、石垣市のほうが低め(6.0万円と宮古島市6.9万円)でした(2026年10月)
  • 食品・日用品の物価は、石垣島のほうが高め(116.1と宮古島101.8。那覇の量販店=100)です
  • 仕事を探す人1人あたりの求人の数は、宮古島のほうが多い(1.59倍と石垣島1.20倍)状況です(2026年7月)
  • 沖縄県の移住支援金は、2026年度は石垣市が対象です。ただし石垣市出身で39歳以下の人に限られます

数字で比べると

項目宮古島石垣島
人口55,588人49,817人
1人向けの部屋の家賃6.9万円6.0万円
物価(那覇=100)101.8116.1
ガソリン(本島との差)+25.8円+24.9円
有効求人倍率1.59倍1.20倍
1人あたりの所得約315万円約313万円
台風の接近(平年)年4.2個年4.4個
県の移住支援金対象外石垣市出身者のみ
人口は2024年12月末の住民基本台帳。家賃は2026年10月25日に「うちなーらいふ」に載っていた1ルーム・1Kの真ん中の値。物価は2025年10月、ガソリンは2024年度(4〜12月)。有効求人倍率は2026年7月のハローワーク宮古・八重山公共職業安定所の発表。所得は住民税を納める人1人あたりの課税対象所得(2025年度)。くわしい出典は記事の最後に

ここからは、項目ごとに見ていきます。

家賃:募集中の部屋は石垣島が低め、統計の平均は逆

2026年10月25日に、沖縄の不動産情報サイト「うちなーらいふ」に載っていた物件を編集部で集計すると、1ルーム・1Kの家賃(共益費を除く)は、真ん中の値で宮古島市が6.9万円、石垣市が6.0万円でした。

一方、国の住宅・土地統計調査(2023年)の借家の平均家賃は、宮古島市が41,927円、石垣市が47,145円で、石垣市のほうが高くなっています。統計の平均には、公営住宅や社宅、昔からの契約も含まれます。これから部屋を探す人が目にする家賃は、募集中の物件の数字のほうが近くなります。

くわしくは宮古島の家賃と生活費は、どれくらいかにまとめています。

物価:食品・日用品は石垣島が高め、ガソリンはほぼ同じ

沖縄県の2025年10月の調査で、那覇市の量販店の値段を100としたとき、食品・日用品の値段は宮古島が101.8、石垣島が116.1でした。とくに差が大きかったのは飲料(宮古島110.6、石垣島146.4)と果物(宮古島72.9、石垣島100.7)です。

レギュラーガソリンは、沖縄本島より1リットルあたり宮古島が25.8円、石垣島が24.9円高く、ほぼ同じでした(2024年度4〜12月)。宮古島の物価は宮古島の物価は、本島より高いのかにまとめています。

仕事:求人倍率は宮古島が高め、所得はほぼ同じ

有効求人倍率(仕事を探している人1人あたりの求人の数)は、2026年7月に、ハローワーク宮古が1.59倍、八重山公共職業安定所(ハローワーク八重山)が1.20倍でした。どちらも1倍を超えていて、求人が仕事を探す人より多い状態です。

ハローワーク宮古ハローワーク八重山
有効求人倍率1.59倍1.20倍
月間の有効求人数1,339人1,092人
月間の有効求職者数844人911人
ハローワーク宮古「雇用の動き」、八重山公共職業安定所「八重山の雇用の動き」(どちらも2026年7月分)から作成。求人を受け付けたハローワークの所在地で集計した数字(原数値)

住民税を納める人1人あたりの課税対象所得(給与所得控除などを引いたあとの所得で、年収とは違う数字)は、2025年度で宮古島市が約315万円、石垣市が約313万円と、ほぼ同じでした。市役所の一般行政職の1人あたりの給料月額も、宮古島市が319,000円、石垣市が317,100円です(2025年4月1日)。

最低賃金は沖縄県で共通で、現在1,023円、2026年12月2日から1,086円になります。

島の大きさと人:人口は宮古島、観光客は八重山が多い

2024年12月末の人口は、宮古島市が55,588人、石垣市が49,817人です。石垣市は2023年7月に初めて5万人を超えましたが、2024年は359人減りました。

観光客の数え方は島によって違いますが、宮古島市の推計では2025年度の入域観光客数が1,263,397人、沖縄県八重山事務所のまとめでは、石垣島や竹富町の島々などを含む八重山全体で2025年に1,506,052人でした。八重山の観光客数は、2025年に過去最高になっています。

石垣島のまわりには、西表島(いりおもてじま)や小浜島(こはまじま)など、船で渡る竹富町の島々があります。宮古島は、伊良部島(いらぶじま)や池間島(いけまじま)、来間島(くりまじま)と橋でつながっています。

台風:近づく数は、どちらも年4個ほど

沖縄気象台の統計では、台風の中心が300キロ以内に入る「接近」の数は、平年で宮古島が年4.2個、石垣島が年4.4個です(1991〜2020年の平均)。1951年から2025年までの75年間では、宮古島に289個、石垣島に308個が接近しました。台風のときの職場のことは台風のとき、宮古島の職場はどうなるかにまとめています。

移住の支援:石垣市は、石垣市出身の人が対象

東京23区などから移り住む人に支給される沖縄県の移住支援金(単身60万円、世帯100万円)は、2026年度は石垣市が対象で、宮古島市は対象に入っていません。ただし石垣市では、石垣市内の学校に在籍し、続けて1年以上石垣市に住民登録があった39歳以下の人が対象です。

どちらの島でも使える制度として、県外に住む44歳以下の人の就職活動の交通費や引っ越し費用を補助する、沖縄県の「ちゅらっとターン交通費補助金」があります(1回5万円まで)。宮古島の制度は宮古島に移住して働くとき、使える支援金はあるかにまとめています。

どちらの島にするか、考えるときに確かめたいこと

  • 働きたい仕事があるか/島によって、求人の多い業種や会社が違います。まず、やりたい仕事の求人を両方の島で見比べます
  • 手元に残るお金/家賃は石垣島、食品・日用品は宮古島が低めでした。給料と合わせて、毎月いくら残るかを考えます
  • 寮や住宅手当/どちらの島でも、住まいを用意している会社があります。家賃より大きく効くことがあります
  • 宮古島の仕事を探す/宮古島で仕事を探す際は、宮古島限定の求人サイト「みやこのしごと」も見てみてください
  • 石垣島の仕事を探す/石垣島で仕事を探す際は、石垣島限定の求人サイト「やいまのしごと」も見てみてください

よくある質問

Q. 宮古島と石垣島、住むならどちらがいいですか?

公表されている数字では、募集中の一人暮らし向けの部屋の家賃は石垣島が低め、食品・日用品の物価は宮古島が低め、求人倍率は宮古島が高めでした。所得や台風の数はほぼ同じです。働きたい仕事と、手元に残るお金で考えるのがおすすめです。

Q. 宮古島と石垣島、家賃が安いのはどちらですか?

2026年10月25日に「うちなーらいふ」に載っていた1ルーム・1Kの家賃は、真ん中の値で宮古島市6.9万円、石垣市6.0万円でした。国の統計(2023年)の借家の平均は、宮古島市41,927円、石垣市47,145円です。

Q. 宮古島と石垣島、物価が高いのはどちらですか?

沖縄県の2025年10月の調査で、那覇市の量販店を100としたときの食品・日用品の値段は、宮古島101.8、石垣島116.1でした。

Q. 宮古島と石垣島、仕事が見つけやすいのはどちらですか?

2026年7月の有効求人倍率は、ハローワーク宮古が1.59倍、ハローワーク八重山が1.20倍でした。どちらも1倍を超えていて、求人のほうが多い状態です。

Q. 宮古島と石垣島、台風が多いのはどちらですか?

沖縄気象台の統計で、台風の接近数は平年で宮古島が年4.2個、石垣島が年4.4個です。ほぼ同じ数です。

あわせて読みたい

出典

  • 宮古島市「統計みやこじま」令和6年度版、石垣市「統計いしがき」令和6年度(第47号)。人口は2024年12月末の住民基本台帳
  • 沖縄県「令和7年度 離島・過疎地域定住条件整備推進調査(沖縄本島価格調査等)報告書」(令和8年1月)
  • 沖縄県「令和6年度 石油製品輸送等補助事業の効果等に関する調査委託業務 報告書」(令和7年3月)
  • 「うちなーらいふ」宮古島市・石垣市の賃貸物件(2026年10月25日に掲載されていた物件を編集部で集計)、総務省「令和5年住宅・土地統計調査」表123-3-2
  • ハローワーク宮古「雇用の動き」令和8年7月分、八重山公共職業安定所「八重山の雇用の動き」令和8年7月分
  • 総務省「令和7年度 市町村税課税状況等の調」第11表(市町村別データ)
  • 沖縄県「市町村別給与等の状況」(2025年4月1日現在)
  • 宮古島市「宮古島市の入域観光客数推計値」、沖縄県八重山事務所「八重山入域観光客数統計概況」(令和7年年間)
  • 沖縄気象台「台風の宮古島への接近数」「台風の石垣島への接近数」(1951年〜2025年)
  • 沖縄県「移住支援金」のページ(2026年4月30日更新)、石垣市「石垣市Uターン支援事業(移住支援金)について」(2026年4月30日更新)、沖縄県「ちゅらっとターン交通費補助金」のページ(2026年8月24日更新)
  • 沖縄労働局「令和8年度沖縄県最低賃金の改正答申について」(令和8年9月3日)

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