冬の宮古島に、仕事はあるのか

冬の宮古島に、仕事はあるのか

冬の宮古島に、仕事はあるのか。観光の島なので、冬は仕事が減るのではと心配する人もいます。宮古島市の観光客数と、ハローワーク宮古の求人の数字、冬の気候、そして冬に忙しくなる仕事と止まる仕事をまとめます。

この記事のポイント

  • 冬も観光客は来ています。いちばん少ない2月でも81,555人でした(令和7年度)
  • 求人も減りません。ハローワーク宮古の有効求人倍率(仕事を探している人1人あたりの求人の数)は、2025年12月が1.84倍、2026年1月が1.92倍でした
  • 1月の平均気温は18.3℃と暖かい一方、冬は風が強く、海の仕事は出られない日が増えます
  • ゴルフ場のように、冬がいちばん忙しい仕事もあります
  • 面接では、冬の勤務時間と収入がどうなるかを聞いておくと安心です

冬の宮古島にも、月に8万人以上の観光客が来ています

宮古島の海

宮古島市が公表している入域観光客数の推計値を見ると、令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の月別は次のようになっています。

月観光客数(推計)
4月96,363人
5月96,148人
6月106,101人
7月116,093人
8月122,706人
9月127,859人
10月116,056人
11月97,016人
12月106,849人
1月94,052人
2月81,555人
3月102,599人
年度合計1,263,397人
宮古島市「宮古島市の入域観光客数推計値(H25〜R8)」の令和7年度分

いちばん多いのが9月の127,859人、いちばん少ないのが2月の81,555人です。差は約4万6千人で、最も少ない月でも、最も多い月の6割以上が来ています。年度の合計は1,263,397人で、過去最高でした。

つまり、冬に観光客がいなくなるわけではありません。少なくなる月はありますが、月に8万人から10万人は来ています。「冬は仕事がなくなる」と考えて島に来ると、実際とはずれます。

冬の宮古島でも、求人は減りません

求人の数でも確かめておきます。ハローワーク宮古の発表では、月間の有効求人倍率は2025年12月が1.84倍、2026年1月が1.92倍で、この1年でもっとも高い水準でした。有効求人数も、2026年1月から3月にかけて1,858人、1,916人、1,947人と、1年でいちばん多くなっています。

月有効求人数有効求人倍率
2025年7月1,356人1.63倍
8月1,333人1.61倍
9月1,230人1.46倍
10月1,265人1.57倍
11月1,267人1.67倍
12月1,293人1.84倍
2026年1月1,858人1.92倍
2月1,916人1.31倍
3月1,947人1.35倍
4月1,389人1.53倍
5月1,398人1.60倍
6月1,346人1.50倍
7月1,339人1.59倍
ハローワーク宮古「雇用の動き」(令和8年7月分)から作成。新規学卒を除き、パートタイムを含む

冬だからといって、島の求人がなくなるわけではありません。

冬の宮古島は、暖かいけれど風が強い

気候も見ておきます。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、宮古島の1月の平均気温は18.3℃、日最高気温は20.6℃です。本土の冬とは比べものにならない暖かさです。

月平均気温平均風速
7月28.9℃毎秒4.4m
8月28.6℃毎秒4.2m
10月25.5℃毎秒5.3m
11月23.1℃毎秒5.2m
12月20.0℃毎秒5.3m
1月18.3℃毎秒4.9m
2月18.6℃毎秒4.8m
気象庁「過去の気象データ」宮古島の平年値(1991〜2020年)から作成

その一方で、平均風速は10月から12月が毎秒5.2〜5.3メートルと、夏(8月は4.2メートル)より強くなります。冬に海の仕事が止まりやすいのは、この風のためです。

ただし、海の仕事は冬に止まりやすい

観光客の数が減らなくても、仕事の中身は変わります。はっきり出るのが、海に出る仕事です。

マリンアクティビティの会社では、夏場は18人ほどいたスタッフが、冬場は10人ほどになる例があります。北風が強くなる冬は、連続3日ほど海に出られない年もありました。風速15メートル、波4メートルという日には、当然できません。

海に出られない日は、売り上げが立ちません。マリンの仕事を選ぶなら、冬の収入がどうなるかを、入る前に確かめておく必要があります。

冬のほうが忙しい仕事もあります

一方で、逆の職場もあります。

宮古島の最東端にあるゴルフ場に忙しい時期を聞くと、返ってきた答えは冬でした。宮古島は冬でも暖かい。本土が寒くなるころ、暖かい島でラウンドしたい人が集まってきます。

島の観光の波とは、少しずれた季節で回っている職場です。「宮古島の繁忙期は夏」という前提が、どの会社にも当てはまるわけではありません。

閑散期にしかできない仕事があります

城辺に並ぶ農園のハウス

宿泊施設では、閑散期そのものが仕事をつくります。

伊良部島(いらぶじま。宮古島と橋でつながる島)のあるヴィラでは、フロントの仕事に施設管理が含まれます。設備に不具合が出たときの対応に加えて、閑散期に複数の大規模な修繕を行うための調整も、この時期の仕事です。

客室が埋まっているあいだは、大きな工事ができません。人が少ない時期にまとめてやる。接客の量が減るぶん、別の仕事が入ってくる構造です。

会社の中で、仕事を回しているところもあります

季節の差を、雇用の調整ではなく社内の配置で吸収しようとしている会社もあります。

夏でも冬でも、一定の勤務時間を確保するという方針のマリンの会社もあります。足りない部分をアルバイトで埋めるのではなく、会社の中で回していく。海で働けない日は、ほかのアクティビティのサポートに入る形です。

この組み方は、台風で海に出られない日にも同じように効きます。

冬は休みが増える職場もあります

営業日そのものを、季節で変えている店もあります。

ある飲食店は、夏季が11時から18時ラストオーダーで、売り切れ次第終了。定休日は日曜日です。冬季は木曜日と日曜日が休みになり、週休2日になります。

働く側から見れば、冬は休みが1日増えるということです。収入とのバランスは、入る前に確かめておきたいところです。

観光以外の仕事にも、冬はあります

観光とは関係のないところにも、季節の波はあります。

島の野菜工場では、冬に市場へ野菜が出回るため、工場の野菜が割高に見えて売れにくくなります。宮古島で葉物野菜が多く出回るのは、冬の一時期だけです。それでも値段は動かさず、夏も冬も同じ値段で買えることを大事にしている工場もあります。

冬の宮古島の仕事を知りたいなら、ここを聞く

まとめると、冬の仕事はこう分かれます。

  • 海に出る仕事/風で出られない日があり、人数も減ります
  • ゴルフなど、本土の寒さが追い風になる仕事/冬が繁忙期になります
  • 宿泊施設/接客が減るぶん、修繕や施設管理が入ります
  • 飲食店/営業日や営業時間が変わることがあります
  • 観光以外の仕事/観光の波とは別の事情で動きます

面接や見学のときに聞いておきたいのは、次の3つです。冬の勤務時間はどうなるか。冬の収入はどうなるか。冬にしかない仕事はあるか。求人票にはまず書かれていないので、直接聞くのがいちばん早い方法です。

よくある質問

Q. 冬の宮古島に、仕事はありますか?

あります。観光客はいちばん少ない2月でも81,555人が来ていて(令和7年度)、ハローワーク宮古の有効求人倍率も冬に高くなっています(2026年1月は1.92倍)。ただし、海の仕事のように冬に止まりやすい仕事もあります。

Q. 宮古島の閑散期はいつですか?

令和7年度の観光客数では、いちばん少ないのが2月(81,555人)、次が1月(94,052人)でした。いちばん多い9月(127,859人)と比べても、6割以上は来ています。

Q. 冬のほうが忙しい仕事はありますか?

宮古島の最東端にあるゴルフ場のように、本土が寒くなる冬に忙しくなる仕事があります。宿泊施設では、閑散期に修繕や施設管理の仕事が入ります。

Q. 冬にマリンの仕事を選ぶと、収入はどうなりますか?

会社によって違います。冬はスタッフを減らす会社もあれば、ほかの仕事に回して勤務時間を確保している会社もあります。入る前に、冬の勤務時間と収入を確かめてください。

あわせて読みたい

出典

  • 宮古島市「宮古島市の入域観光客数推計値(H25〜R8)」(市公式サイト「入域観光客数について」に掲載。本文の月別数値は令和7年度の推計値)
  • ハローワーク宮古「雇用の動き」(令和8年7月分、令和8年9月1日発表)。有効求人数・有効求人倍率は新規学卒を除きパートタイムを含む
  • 気象庁「過去の気象データ」宮古島の平年値(1991〜2020年)
  • 島しごと図鑑の取材記事(マリン、ゴルフ場、宿泊施設、飲食店、野菜工場の例)

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