宮古島では、どんな仕事をしている人が多いのか。観光の島という印象が強いですが、実際に働いている人の数で見ると、違う姿が見えてきます。国勢調査と経済センサス、ハローワーク宮古の数字から、宮古島の仕事の全体像をまとめます。
この記事のポイント
- 宮古島市で働く人は24,407人(2020年国勢調査)
- いちばん多いのは農業・林業(3,555人)、次が医療・福祉(3,430人)、卸売・小売(2,570人)
- 女性では医療・福祉が2,625人と最も多く、女性の就業者の4人に1人にあたります
- 50年前は6割が農林漁業でしたが、いまは3分の2が第3次産業です
- 求人がいちばん多いのは宿泊・飲食で、2026年7月の新規求人462人のうち174人でした
宮古島市で働く人は24,407人
2020年の国勢調査で、宮古島市に住む15歳以上の就業者は24,407人でした。男性が13,742人、女性が10,665人です。
50年をさかのぼると、仕事の中身は大きく変わっています。昭和45年には、働く人の6割が農林漁業でした。それが令和2年には15.3%になり、代わりにサービスや小売、医療・福祉などの第3次産業が3分の2を占めるようになりました。
| 年 | 第1次産業(農林漁業) | 第2次産業(建設・製造など) | 第3次産業(サービスなど) |
|---|---|---|---|
| 昭和45年 | 60.6% | 8.1% | 31.3% |
| 昭和60年 | 38.1% | 13.7% | 48.0% |
| 平成12年 | 24.2% | 18.9% | 56.7% |
| 平成22年 | 21.4% | 14.1% | 59.8% |
| 令和2年 | 15.3% | 14.3% | 66.9% |
いちばん多いのは農業、次が医療・福祉
令和2年の国勢調査を、産業ごとに並べるとこうなります。
| 産業 | 就業者 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 農業・林業 | 3,555人 | 64.0歳 |
| 医療・福祉 | 3,430人 | 48.0歳 |
| 卸売業・小売業 | 2,570人 | 48.1歳 |
| 建設業 | 2,492人 | 49.6歳 |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 2,398人 | 45.7歳 |
| 公務 | 2,127人 | 40.6歳 |
| サービス業(他に分類されないもの) | 1,166人 | 51.5歳 |
| 教育・学習支援業 | 1,156人 | 44.4歳 |
| 製造業 | 981人 | 50.1歳 |
| 運輸業・郵便業 | 883人 | 49.5歳 |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 874人 | 47.5歳 |
| 学術研究・専門・技術サービス業 | 557人 | 48.6歳 |
| その他(不動産、複合サービス、金融・保険、情報通信、漁業、電気・ガス・水道、鉱業)と分類不能 | 2,218人 | — |
| 合計 | 24,407人 | 49.8歳 |
いちばん多いのは農業・林業で、そのほとんどが農業です。さとうきびや野菜、肉用牛など、島の農業を支える人たちです。ただし平均年齢は64.0歳と、働く人全体の平均(49.8歳)より14歳ほど高くなっています。
2番目は医療・福祉です。病院や介護施設、保育所などで働く人で、農業とほぼ同じ規模です。観光の島という印象から想像するより、暮らしを支える仕事で働く人が多いのが宮古島です。宿泊・飲食サービス業は5番目で、2,398人でした。
女性は医療・福祉、男性は農業と建設
男女で分けると、多い仕事がはっきり違います。
| 1番目 | 2番目 | 3番目 | |
|---|---|---|---|
| 女性(10,665人) | 医療・福祉 2,625人 | 宿泊・飲食 1,461人 | 卸売・小売 1,433人 |
| 男性(13,742人) | 農業・林業 2,538人 | 建設業 2,111人 | 公務 1,644人 |
女性の就業者の4人に1人が医療・福祉で働いています。子育てをしながら働くことを考える人は、宮古島で、子育てしながら働けるかもあわせて読んでみてください。
若い人が多い仕事、年配の人が多い仕事
産業ごとの平均年齢を見ると、いちばん若いのは公務の40.6歳、次が教育・学習支援業の44.4歳、宿泊・飲食サービス業の45.7歳です。いちばん高いのは農業・林業の64.0歳でした。
20〜34歳の就業者が多い産業を数えると、公務が768人、医療・福祉が646人、宿泊・飲食サービス業が631人、卸売・小売業が482人、建設業が407人です。農業・林業は131人で、若い世代の担い手が少ないことがわかります。
漁業も同じで、2020年の国勢調査では188人、平均年齢は56.5歳でした。漁業の仕事については、宮古島で漁師になるには、どうすればいいかにまとめています。
宮古島の職場は、小さな事業所が多い
職場の大きさも見ておきます。2021年の経済センサスによると、宮古島市の民営事業所は3,040、そこで働く従業者は20,108人です。1事業所あたり平均で6.6人ほどになります。
| 産業 | 事業所数 | 従業者数 | 1事業所あたり |
|---|---|---|---|
| 卸売業・小売業 | 653 | 3,729人 | 約5.7人 |
| 医療・福祉 | 247 | 3,510人 | 約14.2人 |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 555 | 3,464人 | 約6.2人 |
| 建設業 | 254 | 2,067人 | 約8.1人 |
| サービス業(他に分類されないもの) | 164 | 1,245人 | 約7.6人 |
| 製造業 | 165 | 1,238人 | 約7.5人 |
| 運輸業・郵便業 | 86 | 1,022人 | 約11.9人 |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 304 | 867人 | 約2.9人 |
医療・福祉は1つの職場が比較的大きく、生活関連サービス業(理美容や娯楽など)は小さな店が中心です。宿泊・飲食サービス業の従業者は、平成28年の2,819人から令和3年には3,464人に増えました。
職場のある場所は、平良地区(ひらら。市役所や商店が集まる島の中心部)に集中しています。令和3年の民営事業所3,040のうち、2,363(約78%)が平良地区でした。郊外や伊良部島の職場に通うなら、車のことも考えておく必要があります(車がないと、宮古島では働けないのか)。
いま求人が多いのは、宿泊・飲食と医療・福祉
働いている人の数と、いま人を求めている仕事は、必ずしも同じではありません。ハローワーク宮古が2026年7月に受け付けた新規求人462人を業種別に見ると、宿泊業・飲食サービス業が174人で最も多く、医療・福祉が96人で続きます。
| 業種 | 新規求人数(2026年7月) | 就業者(2020年) |
|---|---|---|
| 宿泊業・飲食サービス業 | 174人 | 2,398人 |
| 医療・福祉 | 96人 | 3,430人 |
| 製造業 | 34人 | 981人 |
| サービス業(他に分類されないもの) | 34人 | 1,166人 |
| 建設業 | 25人 | 2,492人 |
| 卸売業・小売業 | 20人 | 2,570人 |
| 農業・林業・漁業 | 0人 | 3,743人 |
宿泊・飲食サービス業は、働く人の数では5番目ですが、求人の数では1番目です。一方で、いちばん多くの人が働く農業・林業・漁業は、この月のハローワークの新規求人が0人でした。農業や漁業の仕事を探すなら、ハローワーク以外の窓口も見ておく必要があります。
観光の仕事が増えている背景は観光が伸びると、宮古島の仕事はどう変わるかに、求人の探し方は宮古島で仕事を探すなら、どこを見ればいいかにまとめています。宮古島で仕事を探す際は、宮古島限定の求人サイト「みやこのしごと」も見てみてください。
数字から、自分に合う仕事を考える
- 働く人が多い仕事は、職場の数も多い/医療・福祉、卸売・小売、建設、宿泊・飲食は、島のなかに職場がたくさんあります
- 求人が多い仕事は、応募できる先も多い/宿泊・飲食と医療・福祉は、いま人を求めている仕事です
- 担い手が少ない仕事は、長く続ける人が求められている/農業や漁業は平均年齢が高く、次の世代が少ない仕事です
- 給料の上がり方は、業種で違う/観光の仕事と、暮らしを支える仕事では時給の上がり方が違います(宮古島の給料は、本当に安いのか)
よくある質問
Q. 宮古島で多い仕事は何ですか?
2020年の国勢調査では、宮古島市の就業者24,407人のうち、農業・林業が3,555人で最も多く、医療・福祉が3,430人、卸売・小売業が2,570人、建設業が2,492人、宿泊・飲食サービス業が2,398人で続きます。
Q. 宮古島の主な産業は何ですか?
働く人の数で見ると、農業、医療・福祉、卸売・小売、建設、宿泊・飲食が大きな産業です。昭和45年には働く人の6割が農林漁業でしたが、令和2年には第3次産業が3分の2を占めています。
Q. 宮古島で求人が多い業種は?
ハローワーク宮古が2026年7月に受け付けた新規求人462人のうち、宿泊業・飲食サービス業が174人、医療・福祉が96人で、この2つで6割近くを占めました。
Q. 宮古島で、女性が多く働いている仕事は?
2020年の国勢調査では、女性の就業者10,665人のうち、医療・福祉が2,625人で最も多く、宿泊・飲食サービス業が1,461人、卸売・小売業が1,433人で続きます。
Q. 宮古島の職場は、大きな会社が多いですか?
小さな事業所が中心です。2021年の経済センサスでは、民営事業所3,040に従業者20,108人で、1事業所あたり平均6.6人ほどです。医療・福祉は1事業所あたり約14人と比較的大きな職場が多くなっています。
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- 宮古島で、建設の仕事に就くには
- 宮古島で、ホテルや飲食の仕事に就くには
- 宮古島で、医療・介護・保育の仕事に就くには
- 宮古島で農業の仕事に就くには、どうすればいいか
- 宮古島で仕事を探すなら、どこを見ればいいか
- 観光が伸びると、宮古島の仕事はどう変わるか
- 宮古島で漁師になるには、どうすればいいか
- 宮古島の給料は、本当に安いのか
出典
- 宮古島市「統計みやこじま」令和6年度版 表20「産業別就業者数の推移」、表21「産業(大分類),年齢(5歳階級),男女別15歳以上就業者数及び平均年齢」(各年国勢調査、令和2年10月1日現在)
- 宮古島市「統計みやこじま」令和6年度版「産業(大分類)別民営事業所数及び従業者数」「地区別民営事業所数及び従業者数」(平成28年・令和3年経済センサス-活動調査)
- ハローワーク宮古「雇用の動き」(令和8年7月分、令和8年9月1日発表)。新規学卒を除きパートタイムを含む
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