宮古島の家賃は高い、とよく聞きます。では、実際にはどれくらいなのか。公表されている家賃と物価の統計、島の会社が用意している寮や住宅手当、移住支援金が使えるかどうかを、働く側の目線でまとめます。
この記事のポイント
- これから一人暮らしの部屋(1ルーム・1K)を借りるなら、家賃は7万円前後です(2026年10月、募集中の物件)
- 統計の平均は41,927円ですが、公営住宅や社宅、昔からの契約も含む数字です。その平均も5年で約15%上がりました
- 沖縄県の食料品の物価は全国でいちばん高い水準です(全国平均100に対して106.7)
- 寮や住宅手当、家具付きの住まいを用意している会社があります
- 沖縄県の移住支援金は、2026年度は宮古島市が対象に入っていません
一人暮らしの部屋を借りるなら、家賃は7万円前後
2026年10月25日に、沖縄の不動産情報サイト「うちなーらいふ」に載っていた宮古島市の賃貸物件100件を、編集部で集計しました。マンスリーと一戸建てを除くと、1ルーム・1Kの42件の家賃(共益費を除く)は、真ん中の値で6.9万円でした。42件のうち8割以上が6万円以上です。
| 間取り | 件数 | 家賃(真ん中の値) |
|---|---|---|
| 1ルーム・1K | 42件 | 6.9万円 |
| 1DK・1LDK | 16件 | 8.5万円 |
不動産情報サイト「アットホーム」でも、宮古島市のワンルームの家賃相場は7.2万円でした(直近3か月の掲載物件から算出、2026年10月25日に確認)。これから宮古島で一人暮らしの部屋を借りるなら、家賃は7万円前後を見込んでおくと安心です。
統計の平均は41,927円。公営住宅や社宅も含む数字です

国の住宅・土地統計調査(2023年10月)によると、宮古島市の借家の1か月当たり家賃は、平均41,927円でした。1人で暮らす世帯では39,195円です。借家には、民間のアパートのほか、公営住宅や会社の社宅なども含まれます。
| 地域 | 借家全体 | 1人で暮らす世帯 |
|---|---|---|
| 宮古島市 | 41,927円 | 39,195円 |
| 石垣市 | 47,145円 | 43,274円 |
| 那覇市 | 52,715円 | 47,475円 |
| 沖縄県 | 49,400円 | 44,082円 |
| 全国 | 59,643円 | 52,510円 |
宮古島市の家賃の平均は、那覇市や石垣市、沖縄県全体より低い水準です。
宮古島市の家賃は、5年で約15%上がった
2018年の同じ調査では、宮古島市の借家の家賃は平均36,582円でした。2023年までの5年で5,345円、約15%上がっています。同じ期間に、全国は55,675円から59,643円へ、約7%の増加でした。
| 地域 | 2018年 | 2023年 | 増え方 |
|---|---|---|---|
| 宮古島市 | 36,582円 | 41,927円 | 約15% |
| 全国 | 55,675円 | 59,643円 | 約7% |
ただし、これは2023年10月時点の数字です。宮古島市の住宅地の地価は、その後も2024年に17.9%、2025年に11.2%、2026年に7.8%上がっています(宮古島の土地の値段は、なぜ上がっているのか)。
統計の平均には、家賃の安い公営住宅や社宅、昔から同じ部屋に住んでいる人の家賃も含まれます。いまから部屋を探す人が目にする家賃は、上の募集中の物件の数字のほうが近くなります。
沖縄県全体でも、家賃は5年で8.4%上がりました
令和5年住宅・土地統計調査によると、沖縄県の借家(専用住宅)の1か月当たり家賃は49,379円です。2018年(平成30年)と比べて8.4%の増加でした。
| 借家の種類 | 1か月の家賃 | 2018年からの増減 |
|---|---|---|
| 借家(専用住宅)全体 | 49,379円 | 8.4%増 |
| 民営借家(非木造) | 52,746円 | 8.1%増 |
| 民営借家(木造) | 50,302円 | 65.2%増 |
| 都市再生機構(UR)・公社の借家 | 33,826円 | 6.9%増 |
1畳あたりの家賃は2,638円で、2018年から12.9%上がっています。面積あたりで見たほうが、上がり方は急です。これは沖縄県全体の数字です。
沖縄県は、食料品の物価が全国でいちばん高い県です
生活費のほうは、物価の地域差を示す指標があります。総務省の消費者物価地域差指数(2024年結果)で、全国平均を100としたときの沖縄県は次のとおりです。
| 項目 | 沖縄県の指数(全国平均=100) | 全国順位 |
|---|---|---|
| 総合 | 100.2 | 9位 |
| 食料 | 106.7 | 1位 |
全体で見ればほぼ全国並みですが、食料品だけは全国でいちばん高い県です。沖縄県の2025年の調査では、宮古島の食品・日用品の値段は、那覇市の量販店を100として101.8と、ほぼ同じ水準でした(宮古島の物価は、本島より高いのか)。
島の会社からも「家賃が高い」と聞きます
島しごと図鑑の取材では、家賃が高いという話を複数の会社から聞きました。島の外から来る人にとって、いちばん大きいのは家賃。それも4年前と比べて、さらに上がっている。人手がいない、家賃が高い、物価も上がる。そうしたなかで事業を続けている会社が多い、という話です。
Uターンの壁にもなっています
家賃の話は、島に戻るかどうかの判断にも関わってきます。
実家を出て島で暮らすなら、安く済むだろうと思われがちです。けれど宮古島の家賃はそうでもなく、働いても家賃で消えていく。それが理由で帰ってこられない人がいる、という話も聞きました。
戻りたいかどうかではなく、戻れるかどうか。Uターンの壁には、気持ちの問題だけではないものがあります。
宮古島では、寮と住宅手当が効きます
家賃が高いという前提があるぶん、住まいを用意している会社があります。島で見られるのは、たとえば次のような形です。
- 家具・家電付きの寮/インターネット込みの1DKに、身ひとつで来て始められるところもあります
- 住宅手当/月1万円という例があります
- 入居時の住まい/まず会社が用意した単身用の住まいに入り、3〜4か月で自分の家を見つけて引っ越す流れです
- 1年の仕組みに住まいを含める/住む場所と、資格を取るための費用を含めている会社もあります
介護の分野では、法人がアパートを借りて職員に住んでもらい、家賃の負担を下げるという方法も取られています。
住まいが決まっているかどうかは、移住して働き始めるまでの時間にも効きます。知り合いのいない場所で部屋を探すと、働き始めるまでがいちばん長くなるからです。
沖縄県の移住支援金は、宮古島市は対象外です
引っ越しの費用を考えるとき、移住支援金が使えるかも気になるところです。東京23区から沖縄県内の対象の市町村に移り住み、就業などの要件を満たした人に、単身で60万円、2人以上の世帯で100万円が支給される制度です。
ただし、2026年度(令和8年度)の実施市町村は石垣市、国頭村、東村、本部町、伊江村で、宮古島市は含まれていません(2026年4月1日時点)。対象の市町村は年度によって変わることがあるので、移り住む年に沖縄県の案内で確かめてください。ほかに使える制度は、宮古島に移住して働くとき、使える支援金はあるかにまとめています。
確かめておきたいこと
家賃と生活費については、一般論を調べるより、応募先に直接聞いたほうが早く正確です。聞く価値があるのは次の4つです。
- 寮はあるか。いま空いているか/あっても埋まっていることがあります。時期によります
- 家具・家電は付いているか/付いていれば、引っ越しの費用が大きく変わります
- 住宅手当はいくらか/月1万円でも、1年なら12万円の差になります
- 寮を出たあと、周辺の家賃はいくらか/実際にそこで暮らしている人がいちばん正確に知っています
給料の話とあわせて確かめると、手元に残る額が見えてきます。島の給料については、宮古島の給料は、本当に安いのかにまとめました。
よくある質問
Q. 宮古島の家賃相場はいくらですか?
これから一人暮らしの部屋(1ルーム・1K)を借りるなら、7万円前後が目安です。2026年10月25日に「うちなーらいふ」に載っていた42件の家賃は、真ん中の値で6.9万円、「アットホーム」のワンルームの相場は7.2万円でした。国の住宅・土地統計調査(2023年)の平均41,927円は、公営住宅や社宅、昔からの契約も含む数字です。
Q. 宮古島の家賃は上がっていますか?
上がっています。宮古島市の借家の家賃は、2018年の平均36,582円から2023年には41,927円になり、5年で約15%上がりました。全国(約7%)より大きな上がり方です。
Q. 宮古島の生活費は高いですか?
沖縄県の物価は、総合では全国平均とほぼ同じ(100.2)ですが、食料品は106.7で全国1位です。沖縄県の2025年の調査では、宮古島の食品・日用品の値段は那覇市の量販店とほぼ同じ水準(101.8)でした。
Q. 寮のある仕事はありますか?
あります。家具・家電付きの寮や、入居時に会社が用意する単身用の住まい、住宅手当を用意している会社があります。寮は時期によって埋まっていることもあるので、応募先に空き状況を確かめてください。
Q. 宮古島に移住すると、移住支援金はもらえますか?
2026年度の沖縄県の移住支援金は、宮古島市が対象に入っていません(2026年4月1日時点)。対象の市町村は年度ごとに変わることがあります。
あわせて読みたい
- 宮古島で働く前に、知っておきたいこと
- 宮古島で、住み込み・寮付きの仕事を探すには
- 宮古島の物価は、本島より高いのか
- 宮古島の土地の値段は、なぜ上がっているのか
- 宮古島の人の所得は、どれくらいか
- 宮古島に移住して働くとき、使える支援金はあるか
- 宮古島の給料は、本当に安いのか
- 宮古島に移住して働き始めた人が、最初の3か月でつまずくこと
- 宮古島で仕事を探すなら、どこを見ればいいか
- 宮古島に戻って働くということ
出典
- 「うちなーらいふ」宮古島市の賃貸物件(2026年10月25日に掲載されていた100件を編集部で集計)、「アットホーム」宮古島市の家賃相場(2026年10月25日に確認)
- 総務省「令和5年住宅・土地統計調査」表123-3-2、「平成30年住宅・土地統計調査」表112-2-2(e-Stat、市区町村別の借家の1か月当たり家賃)
- 沖縄県企画部統計課「令和5年住宅・土地統計調査 沖縄県結果の要点」(令和7年3月31日公表)。借家の種類別の家賃と1畳あたりの家賃は沖縄県全体の数字
- 総務省統計局「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果-」(令和7年6月27日公表)。指数は都道府県単位です
- 沖縄県「移住支援金」のページ(2026年4月30日更新)。令和8年度の実施市町村は令和8年4月1日時点
- 島しごと図鑑の取材記事(家賃についての声、寮・住宅手当の例)
島しごと図鑑


