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取材にこたえる與那原さん

島に戻って働くということ

【確認メモ|公開前に削除】
この記事は、島しごと図鑑の取材でうかがった話をもとに、編集部でまとめたものです。
要確認:
・引用は、CAFE NUIS のたけるさん、株式会社エクサの與那原さん、株式会社ルートの狩俣さんの取材から取っています。それぞれの記事が公開される前に、この読みものへの引用についても取材先の了解をいただいてください
・「2005年の市町村合併で城辺町役場という働く場所がなくなった」という話は、たけるさんの見方です。本文でもその旨がわかるように書いていますが、合併の年や経緯に誤りがないかご確認ください
・與那原さんが「みやこのしごと」で仕事を見つけた、という話をそのまま書いています。当サイトと同じ会社が運営しているため、宣伝に見えることが気になる場合は「求人サイト」と書き換えます
・記事内のリンク先は、それぞれの記事を公開してから有効になります
写真:株式会社エクサ・CAFE NUIS・株式会社ルート の取材写真を流用しています。それぞれの記事に載せる同意はいただいていますが、この読みものへの流用についても取材先の了解をいただいてください
・撮影場所・時期がわからないため、キャプションは付けていません
取材先の確認:未

高校を出たら島を離れる。宮古島では珍しくない道筋です。では、戻ってくる人は何をきっかけに戻り、どんな仕事に就いているのか。図鑑の取材で会った3人の話から見えてきたことをまとめます。

「帰ってくるためには、働く場所が必要」

城辺に広がる草地と空

まず、戻りにくさのほうから。

城辺の出身で、いま城辺でカフェを営んでいる CAFE NUIS のたけるさんは、この地域から人が減った理由をはっきり指していました。2005年の市町村合併です。

「帰ってくるためには、働く場所が必要じゃないですか。それが全部、中央に行っちゃったんで」

それまでは城辺町役場がありました。公務員という働き口があり、町の予算で公共事業が動き、そこに建設の仕事もぶら下がっていた。合併でそれが平良に移ると、受け皿ごとなくなりました。

人が減れば、学校も減ります。城辺では中学校が4つから1つになりました。

Uターンを考えるとき、まず突き当たるのはここです。帰りたい気持ちがあっても、帰った先に仕事がなければ動けません。

「宮古島 仕事」で検索して、戻ってきた

野菜工場の栽培庫の前に立つ人

では、実際に戻った人はどうやって仕事を見つけたのか。

株式会社エクサの野菜工場で働く與那原さんは、宮古島の出身です。高校を出て沖縄本島の専門学校へ進み、そこから空港の検疫探知犬のハンドラーとして九州へ渡りました。北九州や大分で働いていたそうです。

その仕事を辞めて、次をどうしようと考えたとき、島が浮かびました。

「宮古島 仕事、で検索したら、みやこのしごとが一番前にバンって出てきて。それを見ていたら、こんなのがあるんだ、と思って」

そこで見つけたのが、植物工場の仕事でした。犬から植物へ。まったく違う仕事に見えますが、本人は地続きだと感じています。

「どっちも生き物相手というか。人間相手じゃなくて、生き物に対する仕事っていうのは一緒かなって」

島にどんな仕事があるかは、外にいるとわかりません。まず検索してみる。それが最初の一歩になることもあります。

声をかけられた翌日から、働き始めた

スクリーンの前に立つ2人と、席に着いた参加者たち

もうひとつの見つかり方は、人づてです。しかも島では、その「人」が昔からの知り合いだったりします。

株式会社ルートの狩俣さんは、宮古島市教育委員会のICT支援員として小中学校を回っていました。転機は、沖縄県が開いていたDXの講座です。15人ほどの受講者がグループで活動する場に、いまの代表である根間さんがいました。

狩俣さんは高校生のころ、根間さんの塾に通っていたのです。

「連絡先を交換して、ご飯に行かせてもらったんですけど、その次の日にこっちに来てバイトを始めました」

島に戻ると、こういうことが起きます。学生時代の関係が、そのまま仕事につながる。求人票を介さずに決まってしまうことも珍しくありません。

裏を返せば、戻ってから動き始めても遅くない、ということでもあります。

戻ってから、暮らしが変わる

びっしり並んだ苗のトレイ

仕事だけでなく、暮らしも変わります。

與那原さんは、宮古島に戻ってから犬を飼い始めました。前の仕事では毎日、検疫探知犬とそばにいたので、自分の犬を欲しいと思ったことがなかったそうです。

「仕事でずっと犬と関わっていたので、自分の家で飼うって感じじゃなくて」

いまは犬が1匹、猫が2匹。猫のうち1匹は、進学で沖縄へ、就職で九州へ、そしてまた宮古島へと、ずっと一緒に移動してきた子です。人の移動には、そういう連れも付いてきます。

ちなみに與那原さんは、ペットの調子が悪い日に早く上がれることを、いまの職場のいちばんありがたい点として挙げていました。制度として書かれていなくても、言い出せるかどうか。戻ってから長く働けるかは、そういうところで決まります。

戻る前に、確かめておきたいこと

3人の話から、Uターンを考える人に役立ちそうなことを整理します。

  • 島にどんな仕事があるかは、外からは見えにくい。まず求人サイトで島の仕事を眺めてみる
  • 求人票に出ていない仕事もある。帰省のときに、昔の知り合いに近況を話しておく
  • 地区によって仕事の量がまるで違う。住みたい場所と働ける場所は、分けて考える
  • 前職の経験は、業種が変わっても持っていける。「何を相手にする仕事か」で考えると重なりが見つかる

島を出たことは、戻るときの弱みにはなりません。外で覚えたことを、島の仕事に置き換えられるかどうか。3人とも、そこを自分の言葉で説明できる人たちでした。

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